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2008年2月14日 (木)

夜明け前より瑠璃色なSS エステルさんのバレンタインっぽいの第3回

けっきょくできあがりませんでした。

~エステルさん誕生日記念&バレンタインSS~


遠山さんと別れた後、月人居住区にあるお店でチョコレートを買っている私がいた。
この店は居住区の人間としては珍しい、地球の商品も扱う店だった。

そういうこともありバレンタイン用にと、チョコレートの種類を通常の倍も用意していた。

話を聞くと、月人でもやはりバレンタイン用に買っていく人がいるらしい。
王立博物館の従業員などは地球人と一緒に仕事をしているのだから、そういう意味で
買っていく人もいるのだという。

……というか、最初からこの店に来ていれば良かったのではないかしら。

「そうそう、2月から3年生は自宅学習になってますから」

昨日の別れ際。遠山さんがそのことを話してくれた。
卒業を控えた生徒は3月の卒業式までは学院への出席は任意らしい。
今年の2月14日は平日なので渡すタイミングが難しいと思ってはいたが
もし自宅にいるのであればその方が渡しやすい。
これは朗報だった。




結局、14日。
何事もなく過ごしてしまった。
買い物に出かける口実はあったものの、居住区から出ることはなかった。
もちろん、平日なので朝霧さんが礼拝堂に来るはずもなく。

夕方、外出から帰ってきたリースに付いた、きっと猫の毛であろうものを
見つけ私はため息をついた。
「ちょっとリース!またこんなに毛だらけになって」
「不可抗力」
「言い訳は聞きません!とにかく、じっとしてて!」
「いーやーだー」
じたばたじたばた。
暴れるリースを捕まえて、どう説得しようか考える。
渡すあてのないチョコレート。
このまま捨ててしまうのはもったいない。リースに食べてもらうことにしよう。
「もう、チョコレートあげるから静かにしなさい!」
ぴたり。
「ん」
効果てき面のようで、リースはおとなしくなった。
私はリースを座らせるとブラシを持ってきて彼女の服に付いた汚れを落とす。
一通り綺麗にすると、リースに帽子をかぶせた。
「それじゃチョコは夕飯後ね」
「……騙された」
不服そうなリースは部屋を出て行った。
「もう汚さないのよ!」


私は部屋に戻るとチョコレートを引き出しから取り出した。
開封済みのものを渡すとリースが嫌がるかもしれない。
ラッピング用にかけられているリボンだけ取り外す。

夕食後。
「じゃぁリース、これ食べて良いわよ」
私はチョコをリースに手渡した。
「……」
「どうしたの?」
封を開ける手を止めて私を見上げるリース。
「タウヤにあげるために買ったたものなら、いらない」
リースはチョコを私に付き返してきた。
「べっ、別にそういうものじゃ……」
私は弁解するがリースは冷静に、
「包装紙にバレンタインって書いてある」


赤い包装紙に描かれていたのはただの模様だと思っていたのだが
よく見ると小さな「st.Valentine」という字の羅列だった。
「そ、そういう意味で買ったわけじゃ」
「違うの?」
「そ、それは……」
嘘をつくにつけず、答えに困ってしまう。
「違わないならちゃんと渡す。まだ時間はある」
リースが時計に目をやるが、時刻は22時。
訪問するには少し常軌から逸した時間である。
「でも、こんな時間からじゃ」

「物見の丘。イタリアンズの散歩してる」
「くっ」
私は唇をかみ締めた。
イタリアンズ。朝霧さんの家で飼われている3匹の犬の総称だ。
そういえば今年に入ってから、まだあの3匹の姿を見ていない。
イタリアンズの顔を見るのがチョコを渡すのと同じくらい重要なことに思えてくる。
「い、行って来ます」
「行ってらっしゃい」
リースに見送られ、腑に落ちないものを感じながら私は礼拝堂を出た。




~あとがき~
この後どうなるかはみんなで適当に補完してください。
俺はもう力尽きました、ってゆーか間に合いませんでした。

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