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2007年2月 1日 (木)

エステルさんと○○の出会い

なんか、昨日(1/31)はエステルさんの誕生日だったらしい。

2月10日の翠の誕生日の方が印象が強くて知りませんでした。
忘れてたとかじゃなく「知らなかった」ですよ、はい。懺悔。

本当は昨日アップしたかったんだけど、仕事の関係で今日に
持ち越してしまいました。あわせてごめんね、エステルさん。

そんなわけで、簡単な作品だけどエステルさんSSをどうぞ。



それは地球に赴任してきて来て数日後の出来事。

私は居住区内の店を巡っていた。
どこに行けば、欲しいものが買えるのか。
新しい環境に慣れるため、余すことなく居住区を見て回る。
そして居住区で唯一の書店に立ち寄った。

「いらっしゃいませ~」
入店者に気さくに声をかけてくれる店主の女性。
私は軽く頭を下げる。思いのほか感じの良い店かもしれない。
と、レジに置かれている雑誌に目が留まった。
表紙に豆柴が大きく描かれた雑誌。
『わんわんワールド』と銘打たれた雑誌が陳列してある。

なんて素晴らしいのだろう。

今すぐにでも手にとってしまいたいところである。
しかし、悔しいことに今は持ち合わせがない。
私は必要以上にお金を持つことは少ない。
今日は様子を見に来る程度だったから、財布も非常に軽かった。
別に立ち読みが悪いことだとは思わない。しかし店主の目の前だ。

でもこの衝動、抑えられない!

「あ、あの……少し、読ませてもらっても良いですか?」
自制する以前に口が動いていた。
「えぇ、どうぞ」
嫌な顔一つせず頷く店主さん。非常にありがたい。

はやる気持ちを抑えながらページをめくる。
巻頭で豆柴の特集が組まれていた。
十数ページに渡って、豆柴の愛くるしい姿が綴られている。
自分でも頬が緩むのが分かった。

これは……欲しい。

司祭として物欲を出すことは好ましくないことである。
しかし、こればかりは……。

「あの……この雑誌なんですけど、在庫はこれだけですか?」
今、自分が手にしているのを合わせて5冊しかない。
「えぇ、入荷数が少なくてねぇ。人気商品なんだけど」
女性が苦笑する。
『人気商品』、今買わないとまずいのだろうか。
「すぐ売れてしまうのですか?」
「そうね。居住区を出ればどこでも買えるのだけど、月人はここを
出たがらないでしょう?」
モーリッツ様から少しうかがっていた部分。
かくいう私も、おそらくこの居住区から出ることはまずないだろう。
出なくても生活できるだけの環境が居住区には備わっている。
「残ってても明日、までかねぇ」
元々、地球側の定期刊行物である。
総数が少ないとかではなく、居住区への搬入数が少ないそうだ。
「あ、あの……今、持ち合わせがないのですが、その、取り置とか」
私が言いたい事を汲み取ったのか、
「んー、基本的に受けてないんだけどね。お嬢さんは本当に
犬好きみたいだから特別サービスだよ?」
どこかでそういう所作があったのだろうか、あまり顔に出していない
つもりだったのだが。
とはいえ、これは朗報だ。私は即座に頭を下げる。
「あ、ありがとうございます!」

翌日、私は雑誌を受け取りに行った。
それから毎月、かならずこの書店に足を運ぶようになった。



~あとがき~
んで、買った早々に達哉君とぶつかって落とすわけですが(笑)
まぁ色々と設定組み直して書いてますんで悪しからず。

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