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2006年11月13日 (月)

夜明け前より瑠璃色な アニメ化記念SS 3回目

勝手ながら今回で最終回です。もうアニメを見るのはやめましたので。

あまりにもアニメの出来に納得いかなかったので、記念も何もないかな、と。
そのままやめても良かったのですが、一応区切りをつけるために。
では、どうぞ。





月大使館の一室、カレンは今日も事務作業をこなしていた。
そこにノックもなしに駆け込んでくる一人の女性。
「カレン、大変なのよ!」
息を切らしながら血相を変えて入ってきたのはさやかだった。

「どうしたのです、さやか?そんなに慌てて」
カレンは立ち上がると備え付けの冷蔵庫からお茶を取り出してさやかに手渡す。
さやかは一気にそれを飲み干すと、一呼吸ついて話し出した。

「収録してたドキュメンタリー番組、打ち切られるの!」


「最初から話してもらえますか、さやか?」
「うん、小耳に挟んだ程度なんだけど……」
言いにくそうにするさやかの口が開くのをカレンはじっと待っていた。
正直、自分が直接プロデューサーに確認しに行きたいくらいだが
事を荒立てる前に状況を整理しておこうと思った。
「なんでも、これまで収録した内容がスポンサーの方に不評らしくて」
さやかの話を要約するとこうだ。

・出演する人物が実際の人物像と食い違う
・撮影用の小道具がチープすぎる

そして何より

・良い表情が少ない

というのが原因だという。
前者2項目はシナリオを書いた人物や、小道具を用意した撮影チームの
責任の方が大きいだろう。
しかし、後者は少なからず自分にも責任の一端はある。
良い表情を引き出せなかった、ということだ。

「たぶん、近いうちにカレンの方にも連絡が来ると思うわ」
「分かりました。覚悟はしておきます」
深刻に話すさやかの言葉に頷くカレン。
その後、彼女は普段どおり仕事をこなしていたが、どこか上の空だったという。

3日後、カレンは撮影チームの指揮を執る人物に呼び出された。
「君の尽力を無にするのは忍びないが、上の決定だ。やむを得ないと思ってくれ」
撮影打ち切りの理由などを一通り説明された。
事前に聴いていたこともあり驚くことはなかったが、やはり少し残念に思う。
「あの、それではお願いしたいことがあるのですが」
カレンはそう切り出した。



数年後。

「そういえばこんなこともあったわね」
「あぁ、懐かしいな」
フィーナと達哉がテレビから流される映像を見て笑っていた。
「あれ、パパとママ?」
二人の間に座る小さな女の子。歳は3歳くらいだろうか。
言うまでもない、二人の愛の結晶である。
「そうだよ、パパとママが出会った頃のお話」
達哉は女の子を抱きかかえると自分の膝の上に乗せた。
「ふーん」
あまり興味のなさそうな返事をして女の子は再び画面に視線を戻す。

打ち切りになった映像は、カレンが独自に編集し大切に保存していた。
そして、達也とフィーナが結婚した時に二人に手渡したのである。

「最近みんなと会っていないわね。またお城を抜け出して会いに行こうかしら」
「ははは、それもいいな。俺たちの娘も紹介しに行かなくちゃ」
達哉とフィーナが結婚して数年、二人の間に女の子が生まれた。
ライオネス国王から王位を譲り受けた達哉は、地球の人々と顔を合わせる事すら
ままならない忙しい日々が続いていたが、ようやく落ち着いてきた。
肉親であるさやかと麻衣には娘の報告をしたが、それ以外の人物には
数年会っていない。
「そうと決まれば善は急げ、ね」
フィーナは携帯電話を取り出してダイヤルする。
「カレン、地球に向かう準備を」



~あとがき~

ということで、今回で打ち切りです。
6回目の放送からアニメは見てません。
俺が見たくなくなった理由。
・絵がチープ
 世間ではキャベツ等、小道具に注意が行ってますが
 正直なところ、絵全般がダメである。
 トドメは第5回の海のお話。気の毒なくらいリースが可愛くない。
・キャラクタの性格変わりすぎ
 銃をぶっ放す姫がどこの国にいるだろうか。
 外交問題発展は間違いない、あれ。
・シナリオにギャグ色が強すぎる
 悪ノリしすぎなシナリオに嫌悪感を抱いたらもう見れない。

ということで、アニメ化記念のSSもこれで終了です。
お付き合いいただきありがとうございました。

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