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2006年10月26日 (木)

夜明け前より瑠璃色な アニメ化記念SS 2回目

ということで、2回目の今回はトラットリア左門から。

最後の方におまけで例のキャベツについて、付け加えました。
俺は別に見てて気にならなかったんだけど、どうよ?


翌日、左門での撮影が始まる。
お店を休ませるわけにも行かないので、閉店後の撮影となった。

ここではフィーナがウェイトレスをやっていた時のシーンを中心に
撮影することになっている。

「お待たせいたしました、ご注文はお決まりでしょうか?」
フィーナが流れるような動作でウェイトレスをこなしている。
左門でバイトをしていたころからしばらく経つというのに、
その動作には微塵も迷いがない。
自信を持ってウェイトレスをしている、そんなオーラが滲み出ていた。
そんなフィーナの様子を目を細めて見ているカレン。
王家の姫ともあろう者が給仕の仕事などもってのほか、と考えていた
カレンだが、生き生きとするフィーナを見て、考えを改めていた。

「うちの妹君にも見習ってもらいたいもんだがね」
そのフィーナと比較して菜月に目をやる仁。
「いらっしゃいませ!トラットっとっと……」
菜月が噛んだ。

ボン。

菜月は真っ赤になった。

男性客役のエキストラもどうしたらいいか困っていた。
フィーナの撮影が順調に進む中、菜月は足を引っ張っている。
「おい、仁。菜月はどうにかならないのか?」
「我が妹ながら、どうしてこんなに上がり症なのかね?」
左門と仁が首を傾げる。
「し、仕方ないでしょ!」
顔を真っ赤にしたまま菜月が逆ギレ。

菜月の演技自体にさほど問題はない。
ウェイトレスをしている姿は営業中のそれと遜色ない。
ただ、問題があったときが問題なのだ。

菜月ミスる→ボン→顔赤くなる→10分休憩

すぐにリテイクが出来ないのが目下の悩みだった。
3分のシーンを撮るのに30分かかったこともあった。
おかげで時刻はすでに深夜。日付をまたいでいる。
しかし、撮影予定の7割程度しか消化できていないのも事実。

「仕方ありません。これ以上は効率が落ちるでしょう」
カレンは時計を見ると、諦めたように一つ頷いた。
「また日を改めてお時間をいただけますか、左門さん?」
「あぁ、それは構わないよ。すまんね、菜月がだらしなくて」
「いえ、ご協力いただけるだけで十分です」
下手に長引かせるよりは、一度仕切り直した方が良い。
そう判断したカレンは撤収の準備の指示を出した。

そんなやりとりが交わされているが、その端では。
「あうー」
「ま、適当にがんばれ」
うなだれる菜月の方をぽんぽんと叩く達哉の姿があった。


それと菜月のマスター・オブ・カーボンの異名が後日、
全国放送で世間に知れ渡ることになるが、それはまた別の話。

「や~め~て~!」@菜月


~あとがき~
撮影in左門。ってことでドンマイ菜月さん。

どうやらPS2版で菜月はフランベして黒コゲるらしいですね。

あの黒いのは癌のもとなんで食べ過ぎに気をつけましょう。



おまけばなし。

「左門さん、このキャベツのことなんですけど」
フィーナが先ほど調理に使ったキャベツを差し出してくる。
「言わないでください、フィーナ姫」
左門は片手を突き出し「NO!」ってな感じで振る。
料理人を目の前にして、あのキャベツはいかがなものだろう。
目の端にはうっすら涙を浮かべていた。
鷹見沢左門、イタリア料理に一生を注ぐ男である。

「なぁ達哉君、どうやったらあそこまで炭化できるんだ?」
「知ってるわけないじゃないですか。身内の仁さんの方が詳しいでしょう?」
「そこ、うーさい!」
カコンカコン。
しゃもじの直撃する乾いた音がむなしく響いた。


~あとがき2~
おまけです。話題のキャベツです。

世間に便乗して付け加えておきました。

炭は身体に良くありません、気をつけましょう。

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