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2006年10月19日 (木)

夜明け前より瑠璃色な アニメ化記念SS 1回目

なんつーか、こんなSSを考えていたわけですよ俺は。

なのに、アニメ版の新キャラで高野とかいうじーさんが
似たような立場でいるじゃないですか?
どうせなら可愛い女の娘を新キャラで用意してくれオーガスト。
本作にはそのじーさんは出て来ません。

そんなに長くないですけど、ごゆっくりお楽しみください。


夜明け前より瑠璃色な アニメ化記念SS

月大使館特設スタジオでは撮影の準備が着々と進んでいた。

「では、フィーナ様が地球に向かうシーンから始めます」
カレンが映画監督用のメガホンを手に指示を出す。
これからフィーナと達哉の出会いを描くドキュメンタリーを
本人を交えて製作するのである。


冒頭のシーン、一番最初に登場するミアはおろおろしていた。
「ひ、姫さま……わ、私ちゃんと演技できるでしょうか?」
「大丈夫よ。気をしっかり持ちなさい、ミア」
「で、でもカメラが」
いろいろな角度から向けられるカメラにミアは尻込みする。
「別に噛み付いたりはしないわ。まぁ失敗すればカレンに
噛み付かれるかもしれないけどね」
「ひ、ひえぇぇ」
「フィーナ様、ご冗談もほどほどに」
カレンが苦笑する。
場の空気は和んだが、ミアだけは例外のようだった。


「では、始めます。3、2、……」
カチンコ(シーン撮影の時、カメラの前でカチンと鳴らすあれ)の音と
同時に照明が舞台に向けられる。
あまりの光量にミアはますます硬くなってしまう。
「わ、わぁ……あれがちきゅうですか?あのあおいぶぶんって
ぜんぶうみなんで……すよね」
「カット!!!」
監督椅子に座っていたカレンがメガホンを叩いて声を荒げた。
「ミア、演技が全然なってません!堅くなりすぎです!」
「も、申し訳ありません!噛み付くのだけはご勘弁を」
ミアは90度以上に腰を曲げて頭を下げた。
「噛み付きません!」


「なにも緊張することはないのです。いつもどおり振舞ってください」
カレンが諭すが
「は、はいぃ。善処します……」
しょんぼりミア。
「ミア、あなたが初めて地球を間近で見たときのことを思い出して」
そばにいたフィーナが優しく語り掛け、ミアの頭に手を置いた。
「あの時のはしゃぎっぷり。今でも良く覚えているわ」
「あうぅぅ。恥ずかしいです、姫さま」
当時のことを言われているのと、いま頭をなでられているので
顔を真っ赤にするミア。
「ではリテイクを。ミア、よろしいですか?」
「は、はい!頑張ります!」
「だから、力を抜いてね。ミア」
フィーナは苦笑するのだった。


「カレンさん、厳しいねぇ」
「まぁ何事も妥協を許さない人だから」
舞台脇で一部始終を見ていた麻衣の率直な感想に達哉も頷いた。
「私たちもちゃんと演技できるかな」
「まぁ、大丈夫だろ、たぶん」
「自信なさげだね、お兄ちゃん」

当然のように達哉の撮影シーンも存在する。
麻衣をはじめ、今日はここには来ていないさやかや鷹見沢家の面々との
シーンもスケジュールに組み込まれていた。
いったい、どこまで再現するのだろう。
色んなところで、あんなことやこんなことをしてしまった達哉はいずれ
ついボロがでないか、それが一番心配だった。

しばらくして、どうにか宇宙船のシーンを取り終えたようだ。
「では、続いて朝霧家のシーンに移ります。達哉さん、麻衣さん、こちらへ」
「あ、はい!」
カレンに呼ばれ、セットに向かう達哉。それに麻衣も続く。

朝霧家の1Fと同じ間取りのセットが用意されていた。
「達哉さんは最初、ミアを姫と勘違いされたそうですね」
台本を見ながらクスリと笑うカレン。
「あー、そういえばそんなこともありましたねぇ」
麻衣もそれを思い出したのか、ニヤニヤしている。
「し、仕方ないだろ!どんな人だか全然知らなかったんだから!」
顔を赤くして必死に弁解する達哉。

ちなみに台本を作成したのはさやかである。
一家の大黒柱らしく、細かいところまでよく見、覚えているものである。
どうでもいいようなエピソードまでしっかり覚えているものだから、
出演者は気が気でならないのが現実だったが。

さやかが不在ということで、彼女がいなくても撮影が可能な
学校が終わった後の時間や、夕食時の撮影を始める。
と、麻衣の料理シーンの撮影の時、カレンが首をかしげた。
「ところで麻衣さん、このデスマーチというのは何ですか?」
「え?なんのことだろう」
麻衣はカレンの差し出した台本を覗き込むが、『分からない』と首を振る。
麻衣は知らなかった。
自分が料理に失敗した時の鼻歌がデスマーチと呼ばれていることを。
「いや、それは、その!」
慌てて達哉が割って入る。
非常に説明しにくい状況のこれを達哉は遠まわしに、麻衣にばれないよう
取り繕うのに必死になった。
(姉さん、恨みます)
達哉は台本の筆者に心の中で愚痴った。

「では、左門での撮影は明日ということで。今日はお疲れ様でした」
「「「お疲れさまでした~」」」
夕刻、撮影を終え続きは翌日へ。

次の舞台はトラットリア左門である。



~あとがき~
いま放送されているアニメはこうやって作られているのです。

嘘です。

なんとなく続きます。次作公開日は未定ですが(汗)

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