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2006年3月20日 (月)

夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS

第十一回。

「それでは麻衣さん、菜月さんは前の方へ」
人気投票の結果が公開され、参加者の記念撮影の準備が行われている。
なぜかこれを仕切っているのはカレン。彼女も参加者の立場なのだが。
別に最下位だった罰ゲームという意味はない。

「麻衣、惜しかったね」
「ううん、フィーナさんが1位なら私は全然悔しくないよ」
人気投票の結果を話しているのは菜月と麻衣である。
特に凝った服装をするでもなく、普段着での撮影。
「学院以外で写真とかって久しぶりかも」
「うん、私も」
部活だったり、バイトだったりで写真撮影は久しぶりらしい。
「そういえばフィーナは?」
「少し遅れてくるって」
主席のフィーナがまだ到着していない。
というか、先ほど人気投票の会場で授賞式があったため
向こうで着ていた服装を変えているのかもしれない。

「リース、ミア、さやかはもう少し後ろへ」
ランク中位の3名は麻衣達から少し遠い位置に。
といっても、まだ十分に目立つ位置である。
「やっぱり若い娘の方が人気があるのね」
同じグループとはいえ、その中でも一番下のさやかは溜息をつく。
そんなことを言ったら、翠の立つ瀬がないのだが。
一度はミアを追い抜いたものの、最終的にミアに再逆転されていた。
「そんなことないです、きっと差なんてほとんどないんですよ」
慌ててフォローするミア。
「カレンがビリ、いい気味…」
ぼそっと呟いたリース。
ミアとさやかはその不穏当な発言は聞かなかったことにした。

そして唯一人、もっとも遠い位置にいるのが翠。
7位から9位が一番遠い場所に配置されるのだが、フィアッカは
リースと同一人物だし、カレンは前線で撮影を仕切っている。
現在この位置にいるのは翠一人だけだった。
「遠山だけに遠い所ですか?」
一人で勝手にボケている翠。もちろん突っ込む者はいない。

そうこうしているうちにフィーナの準備が整ったようだ。
「フィーナ様をこちらへ」
カレンが合図をする。奥から出てくるフィーナ。
いつもと同じドレスのはずなのに、今日は何か違う気がした。
「カレン、私はどこに行けばいいのかしら?」
「もちろん、一番前ですよ。姫」
カレンは一番写真写りが良い位置へフィーナをエスコートする。
こういった撮影は慣れているのか、フィーナは麻衣や菜月と違い
凛とした表情だった。
「記念撮影ですから、硬くならずに」
公式行事のように振舞うフィーナを見てカレンはそう話した。
「えぇ、カレン。あなたもね」
そういってフィーナはくすりと微笑んだ。
「麻衣、菜月。もっとこっちで一緒に写りましょう」
「「は~い」」
麻衣と菜月を呼んで写真の話をしているフィーナを見て
カレンは満足そうに微笑んだ。

「このランプが点滅したら3秒後にシャッターが切られます」
撮影の説明を始めるカレン。一同はすでに大体の位置についていた。
各自、思い思いの格好をする、といっても女の娘の集まりなので派手さはない。
カレンはタイマーをかけると小走りに自分の所定の位置へ。律儀である。
「あ、カレンさん。待ってましたよ~」
変な仲間意識を持ち始めた翠はカレンが来ると喜んだ。
「まぁ結果ですから。それより、もうすぐシャッターが切られますよ」
特に意識していないカレン。
「よぉし、この位置でもばっちり目立つぞ~」
意気込む翠に苦笑するカレン。

丁度そのとき、シャッターが切られた。



人気投票の結果が公開されました。
我らが翠は残念ながら8位。ちょっと納得いきません。
実際の得票数が公開されていないのでフィアッカとどのくらい
差があるのか不明ですが、やっぱり悔しいわ。


人気投票最終結果
1位…フィーナ・ファム・アーシュライト
2位…朝霧麻衣
3位…鷹見沢菜月
4位…リースリット・ノエル
5位…ミア・クレメンティス
6位…穂積さやか
7位…フィアッカ・マルグリッド
8位…遠山翠
9位…カレン・クラヴィウス

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