« 夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS | トップページ | 夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS »

2006年3月 9日 (木)

夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS

第八回。

「第7位、フィアッカ・マルグリッド」
初登場にして7位に入ったフィアッカに会場がどよめく。
低層で争っていた翠とカレンを抜き去り、7位にランクイン。
以降、8位翠、9位カレンと発表される。
「7位から9位までは混戦となっておる」
どうやらその差は僅差らしい。
「なお、本日の発表を以って途中経過の最後とする」
ライオネス国王はそう読み上げる。
「今後3日間は、経過を発表しない。以上だ」


2日目の発表以降、順調に票を伸ばしている麻衣。
「麻衣、大人気だな…」
投票結果を見た達哉は溜息をついた。
そこかしこに『朝霧麻衣親衛隊』などと書かれた法被を来ている
連中がゴロゴロしている。
見ていて気持ち悪くなるくらいの結束力だ。
達哉は無意識にその連中から距離を取った。その判断は賢明だろう。


と、丁度そこに出てきた麻衣が達哉に気付いた。
「あ、お兄ちゃん」
「よう、麻衣」
ぱたぱたと近寄ってくる麻衣。
「結果、見たの?」
「あぁ。麻衣がトップみたいだな」
「うん、何でだろ」
相変わらず麻衣は自分の人気の理由に疑問を持っているみたいだ。
「まぁ、この後も頑張れよ」
さやかがやるように、麻衣の頭を撫でる達哉。
麻衣は微妙な表情で撫でられていた。
「そうだ、フィーナさんに会って行く?」
思い出したように言う麻衣だが
「やめておくよ。『変な虫が付いた』ってフィーナの評判が下がるのも嫌だし」
達哉は手を振って、やんわり断った。


「あら、あそこにいるのは達哉じゃないかしら」
麻衣と達哉が話している場所から割と遠くに離れた位置。
そこでフィーナは2人の存在に気付いた。
「あ、たぶんそうですね」
一緒にいたミアも達哉の姿を確認する。
人気投票が始まってからというもの、何かと大使館に拘束されることが多いので、
ゆっくり話す時間を取っていなかったフィーナは少し寂しそうだった。
「お会いする時間は取れますけど?」
今日はミアがフィーナのスケジュールを把握している。
フィーナの表情を見て思うところがあったのだろう。
「えぇ、少しお話していこうかしら」
「はい、分かりました」
フィーナとミアは2人のところへ向かう。


「達哉、こんにちは」
「こんにちは、達哉さん」
「あれ、フィーナ?ミアも」
すぐそばにフィーナとミアがく来るまで麻衣と達哉は彼女たちに気がつかなかった。
「少し時間が取れたから、お話でもしようかと思って」
「そうか、最近忙しそうだったしな」
それは特に2人にとっては何でもない会話。
しかし、ここは人気投票の会場である。


ざわざわ…。
フィーナたちの周りが剣呑な空気に包まれていることに気付く。
『おい、あの男誰だ?』
『なんか仲良さそうだぞ』
『フィーナ姫、萌え』
『ミスコンの1位と2位に囲まれてるなんて許せねぇ』
明らかな嫉妬が次第に広まっていく。
突き刺さるような視線の嵐に達哉は冷や汗を流す。
「なんかヤバそうだから、帰るよ」
身の危険を感じ、苦笑する達哉。早々に立ち去ろうとしたのだが
「待って、達哉。今、下手に動く方が危ないわ」
とっさにフィーナが引き止めた。
確かに、この状況で達哉を一人にすれば何かが起きてもおかしくない。
「うん、フィーナさんの言う通りだよ。お兄ちゃん、こっちに来て」
麻衣が達哉の手を引き、奥へ引っ込む。フィーナ、ミアもそれに続いた。

どよどよ…。

『おい、あいつ麻衣ちゃんに手握られてるぞ』
『あの人は達哉義兄さんだろ、仕方ないさ』
『麻衣ちゃん、萌え』

…なんか書いててぶっ飛ばしたくなった、こいつら。
達哉の登場に、明日以降の順位に影響は出てしまうのか?

それと勝手に義兄さん呼ばわりされる達哉に同情しておく。



第七回途中経過

1位…麻衣(→)
2位…フィーナ(→)
3位…菜月(→)
4位…リース(→)
5位…ミア(→)
6位…さやか(→)
7位…フィアッカ(↑)
8位…翠(↓)
9位…カレン(↓)



途中経過発表も前日で最後。あとは結果を待つのみです。
昨日は無事、投票できました。
残りの3日間もSSは続けて書きますのでよろしく。
今日のSSはオチてないけど、気にしちゃダメだ。

|

« 夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS | トップページ | 夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS »

二次創作」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS | トップページ | 夜明け前より瑠璃色な 人気投票実況SS »